イオンはグループ会社の靴専門店「ASBee(アスビー)」を展開するジーフットを完全子会社化する。長年の業績不振を受け、完全子会社化することで立て直しを図る。

 現在、イオンはジーフット株を61.9%保有しており、株式併合を実施して完全子会社化する。ジーフットは現在スタンダード市場に上場しているが、5月22日の株主総会を経て、6月23日に上場廃止、6月25日に完全子会社化を予定している。

 背景にはジーフットの業績不振がある。ジーフットは1931年の創業で、イオングループのショッピングセンター内などに靴専門店のアスビーを展開してきたが、近年は消費環境の変化やコロナ禍の影響で7期連続の最終赤字となるなど財務状況が悪化。2026年2月期業績は、売上高が前期比5.1%減の569億円、営業損失は前期から15億円赤字幅が拡大し、23億円の営業赤字となった。財務危機からイオンが2回にわたり115億円の増資を行い、赤字店舗の閉店で一定の効果は出たものの、26年2月期は債務超過となる見込みだ。

 こうした状況を受け、イオンは完全子会社化によって意思決定の迅速化とグループ連携の強化で再成長を目指す。具体的にはイオンリテール店舗における衣料品売り場と一体となった靴売り場の活性化、一部企業に留まっていた商品供給先の拡大、雑貨と融合した新テナント業態の展開などの攻めの施策のほか、赤字店舗を中心とした不採算店の追加閉店、バックオフィスの合理化などにより、コスト削減に努めるとしている。