イオンと京成電鉄は10月31日、資本業務提携で合意したと発表した。
京成電鉄がイオンの株式0.46%(約150億円)を保有し、イオンは京成電鉄の株式を24年12 月 27 日から25 年 12 月 31 日までの間で、市場買い付けなどにより取得する。取得金額は同額の約150億円で、2.33%程度となる見込み。
提携内容は、不動産事業が中心だ。両社の不動産情報を共有し、イオングループ各事業による出店を含めた街づくりや、商業施設・駅ナカなどの共同開発、リーシングを行う。
その第1弾として、新津田沼駅(千葉県習志野市)周辺の再整備による新たなランドマーク化を進める。駅南側の新京成電鉄が保有する「津田沼12番街ビル」を中心とした駅周辺施設を京成グループが刷新し、イオンモール津田沼とともに、イオンリテールが一体的に運営する。新商業施設では、こだわりの食品をはじめとした日常に必要な商品やサービスを取り揃え、レストランスペースやライブ会場としても使えるイベ ントホール、イオンシネマによるエンターテインメント機能なども兼ね備えた施設とする構想だ。
そのほか、京成電鉄グループ企業の京成ストアとの協業、イオングループの既存・新規商業施設における利便性向上に向けた交通サービスの充実、イオンの持つ決済手段・ポイントと京成グループのサービス連携なども検討する。
津田沼12番街ビルにはイトーヨーカドー津田沼店が出店していた。同店は今年9月末に閉店している。イオンにとっては千葉における地域エコシステムの取り組みが前進することとなる。