「ひとことで言えばブランドポジションが確立されていない。すべて一から作り直す必要がある」――。ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が檄を飛ばしてから1年余。同社では主力のユニクロに次ぐ第2のブランド「GU」大改革が密かに進んでいる。

 同ブランドは2006年、ユニクロとは一線を画し、「トレンドを追う若者向け廉価ブランド」として産声を上げた。前25年8月期の売上収益(売上高に相当)こそ3307億円(前期比3.6%増)となったが営業利益が305億円(同9.5%減)。欧米で支持されるユニクロは、26年2月上半期も、海外の売り上げだけで1兆2413億円(前期比22.4%増)、営業利益2341億円(同38.9%増)と絶好調。だがGUの同上半期は営業利益こそ164億円(同18.3%増)となったものの、売上収益は1684億円(同1.6%増)にとどまった。同社が目指すトレンドを捉えたヒット商品が十分に出ていないためだ。「売上収益10兆円、うちGUで3兆円」を掲げる柳井氏には物足りず、昨年は約15年間社長を務めた柚木治氏を事実上更迭。ユニクロの台湾事業やベトナムでCEOだった黒瀬友和氏を後釜に据えた。さらに16年からラグジュアリーブランド「マルニ」のクリエイティブ・ディレクター(CD)を務めていた経歴を持つフランチェスコ・リッソ氏をGUに迎え、冬物から大改革に打って出る方針だ。

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