「驚き」をコンセプトに刷新し、再成長の軌道に乗った「情熱価格」
今やセブン、イオンに次ぐ総合小売りグループとなったパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)がPB売り上げでも2社を猛追している。2027年6月期までに「ドン・キホーテ」などDS事業のPB売り上げを現状の約2倍の5000億円にすると公表。「ユニー」などGMS事業での売り上げも含めると、実に6000億~7000億円規模になると見られる。この勢いを維持できれば、さらに数年後には先行するPB1兆円企業の背中も視野に入ってきそうな勢いだ。
PPIHは前期(24年6月期)、中期経営計画「Visionary2025」に掲げる売上高2兆円、営業利益1200億円の目標を1年前倒しで達成した。牽引役の一つとなったのがPB・OEMの伸長だ。業態別のPB・OEM売上高は、DS事業が2461億円(前期比24.4%増)、GMS事業が1099億円(22.9%増)。売上構成比はそれぞれ19.3%(2.0ポイント増)、25.7%(4.8ポイント増)にまで高まってきている。