クスリのアオキホールディングスは7月17日に取締役会を開き、青木宏憲社長と弟の孝憲副社長の解任を求めるオアシス・マネジメントの株主提案に対して、反対する旨を決議した。
オアシスは昨年、一昨年もアオキに対して取締役の解任要求をしており、株主総会で否決されていた。同社は2020年に青木兄弟に発行された発行条件付きの新株予約権について「公正な評価単価」よりも低い価格で発行されるなどという理由で、かねて問題視している。
一方、アオキは昨年と同様に「(青木兄弟が)当社のガバナンスを歪め、当社に過大な損害を与えた事実はないと判断している」「提案株主の主張は何ら合理性のないものであり、本取締役らを解任する理由・根拠とはなり得ない」と反論。同社は2025年5月期に初めて売上高5000億円を超え、中期経営計画の目標を1年前倒しで達成した。これを受けて「企業価値を高めている」「この中期目標を早期に達成できたのは、本取締役らの強いリーダーシップと迅速な業務執行の結果」と強調している。
24年4月時点でオアシスはアオキの株を9.67%保有していると発表している。