クスリのアオキホールディングス(HD)は8月16日に株主総会を開き、香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントの株主提案を否決した。
オアシスは、2020年に青木宏憲社長と弟の青木孝憲副社長に発行された発行条件付きの新株予約権について、「公正な評価単価」よりも低い価格で発行されるなどという理由から、青木兄弟を含む取締役3人の解任を求めていた。昨年の株主総会でも、この新株予約権をめぐって青木兄弟の再任反対を提案して否決されており、2年連続で主張が通らなかったことになる。
一方、クスリのアオキHD側は、取締役会の人数を10人以内から11人以内とする定款変更や、社外取締役6人を含む取締役11人の選任など四つの議案を提案し、すべて可決された。
今年の総会では、事前質問が昨年より四つ増えて14、当日質問も昨年より三つ増えて14と多かったこともあり、所要時間は昨年の1時間54分を上回り、同社として過去最長の2時間28分を記録した。