クスリのアオキホールディングス(HD)は地場スーパーの買収を加速し、関東・四国でのドミナントを強化。香川県に初進出する。
同社は千葉県に食品スーパーを4店舗展開する木村屋の全株式を8月21日付で取得し、同日付で事業会社のクスリのアオキが木村屋を吸収合併する。木村屋は1987年設立、2024年2月期の売上高は62億7100万円。取得価額は非開示。子会社化により、クスリのアオキHDは関東でのドミナントを強化するとともに、店舗改装でシナジー追求を目指す。
また、香川県でスーパー7店舗を展開するムーミーから、同7店舗を事業譲受により取得する。ムーミーは1988年設立、2023年7月期の売上高は60億3000万円。事業譲渡日は9月30日を予定しており、譲受価額は非公開。店舗改装を進めるとともに、初進出となる香川県も含めた四国でのドミナント強化を図る。
クスリのアオキHDは現在、第三次中期経営計画(5カ年)でフード&ドラッグへの転換やドミナント化などに取り組んでおり、地場スーパーの買収を積極的に行っている。一方で、香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントが同社株を9.67%まで買い増しており、動向が注目される中でM&Aを加速させた格好だ。