クスリのアオキホールディングスは8月22日、青木宏憲社長が筆頭株主に、弟の青木孝憲副社長が大株主順位2位の主要株主となったことを発表した。同社は8月21日付で、第5回新株予約権の権利行使によって新株を取得する旨の連絡を受けたという。宏憲社長は7.92%から12.12%まで、孝憲副社長も5.68%から10.11%まで保有割合を高めた。
同社の株式は香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントが9.67%を保有しており、オアシスは2020年に宏憲社長と孝憲副社長に発行された発行条件付きの新株予約権について、「公正な評価単価」よりも低い価格で発行されるなどとして、青木兄弟を含む取締役3人の解任を要求。しかし、8月16日の株主総会でオアシスの株主提案は否決され、取締役11人の選任などクスリのアオキが提出した四議案はすべて可決された。
青木兄弟の動きを受けて、今後はオアシスの動向が焦点の一つとなりそうだ。