常温のおにぎりと同じ仕様で即食需要開拓を狙う
ローソンが冷凍おにぎりの本格展開を始める。2月中旬から首都圏の約400店舗で「焼さけ」、「鶏五目」、「わかめごはん」、「胡麻さけ」の4アイテムを取り扱う。いずれも常温で販売しているおにぎりと仕様がほぼ変わらず、コンビニのおにぎりが冷凍でも買えるとあって、注目を集めそうだ。同社では、常温のおにぎり売り場にPOPを設けるなどして、常温商品利用者の冷凍おにぎりの利用促進も図る構え。
ローソンが冷凍おにぎりの開発に乗り出したのは、2023年。冷凍食品の需要拡大を受け、商品のラインアップ強化を図るとともに、即食可能な冷凍食品を拡大することで、廃棄ロスや配送回数を減らし、製造・物流・販売の各段階で一層の効率化を目指すのが狙いだ。店頭に設置された業務用電子レンジで35~45秒程度で解凍できる商品を供給することで、常温品と同じく即食ニーズとして冷凍おにぎりを利用してもらおうというもの。こうした利用が進めば、常温品が欠品していても冷凍品で代替できるため、チャンスロスが減らせる。しかも保存が利くため、廃棄ロスが抑制でき、加盟店の利益向上も期待できる。