人流回復を追い風に大手3社とも既存店伸長

 2023年はコンビニにとって〝復活の年〟と言っていいだろう。コロナ5類移行後の人流回復で客足が増えたほか、猛暑・残暑なども手伝い、大手3社の既存店売上高は軒並み前年超え。高い増収率により粗利も改善し、各社の単体決算は大幅な増益を果たした。ただ活況の一方、各種の指標を冷静に見ると、コンビニがコロナ前を上回る再成長のフェーズに入ったとはまだ言いきれない状況がある。節約志向の高まりや人手不足など、コンビニ業界を取り巻く環境は厳しさを増している。アフターコロナ2年目となる25年2月期、人流回復が一巡する中でいかに客層を拡大し、来店頻度を高められるか。各社の差別化戦略が問われることとなる。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから