OKI(沖電気工業)は2月2日、6年ぶりとなる社長交代の人事を発表した。4月1日付で新社長に就任するのは現在、執行役員 コンポーネント&プラットフォーム事業本部ビジネスコラボレーション推進本部長を務める森孝廣氏。最高執行責任者(COO)を兼務し、6月下旬の株主総会後に代表取締役にも就く。

 鎌上信也現社長は代表権のある会長に就き、最高経営責任者(CEO)を兼ねる。鎌上氏がグループ全体の経営戦略を担い、森氏が業務執行を統括する体制となる。新型コロナウイルス感染拡大がもたらした変化の加速も踏まえ、意思決定の迅速化と経営力の強化を図る。

 新社長となる森氏は1988年入社。プリンター部門を長く歩み、2017年にはプリンター子会社のOKIデータ(現OKI)の取締役、20年には同社長に就いた。

 会見にて森氏は「まず売上高のトップラインを伸ばすことが私の使命と捉えている。現状の課題は大きく三つあり、一つ目は成長市場に向けた独自技術の開発、二つ目はグローバル拠点の機能強化、三つ目はマーケター育成だ。社員の士気や積極性を高めることが重要と考えている。自由闊達な企業風土を作り臨みたい」と意気込みを語った。

(冒頭写真は新社長となる森孝廣氏)

2020年の新型プリンター発表時の森孝廣執行役員