ナイキが1月19日、単独のブランドショップとしては中国を除いてアジア圏で最大規模の店舗をシンガポールに出店した。シンガポール屈指の繁華街、オーチャード・ロードにオープンした「ナイキ・オーチャード・ロード」は3階建てで2万8000平方フィート(約2600㎡)。
コンセプトは「最新のスポーツハブで、スポーツとアクティブな生活に熱心な街のために、あらゆる年齢層のアスリートにサービスを提供すること」。ここでいうアスリートとは、「身体があればアスリート」と幅広にイメージしている。ナイキとジョーダンブランドのフットウェアとアパレルを厳選した品揃えだ。
“全世代向け”ではあるが、女性と女児向けに力を入れており、1階では女性アスリート向けの最新の商品に特化している。スポーツ用ブラジャーやレギンスも豊富に取りそろえている。
また、特徴的なのが1階のインタラクティブ空間「スウッシュ・スタジオ」。女性の自己実現と自信をテーマに、ナイキのコーチやトレーナー、地元のクリエイターや専門家による講座やワークショップ、コミュニティイベントが開催される。
3階の「ナイキ・バイ・ユー」では顧客ごとのカスタマイズオプションを豊富に提供。オープンにあたって、シンガポールのスポーツの鼓動とアスリートのストーリーにインスパイアされた3人のシンガポール人女性アーティストによるカスタマイズオプションを提供している。
ナイキは23年12月8日にランナー向け専門店「ナイキ銀座」をオープンしたばかり。中国以外のアジアの成長を取り込むため、ブランドショップの展開が加速しそうだ。