「ABEMA」の特別番組で決勝大会を放映

 カゴメは、オムライスやナポリタンによるメニュー提案でトマトケチャップの需要喚起に一段と力を入れている。日本一食べたくなるオムライスを決めるイベント「カゴメ オムライススタジアム2023」もその取り組みの一つだ。オムライスの魅力やおいしさ、調理する楽しさを伝えることでトマトケチャップの使用者・使用量の拡大を図っている。

 カゴメの「オムライススタジアム」は、今年で3回目、4年ぶりの開催となる。2015年、19年は大型の催事スペースで一般消費者による「実食型」でイベントを展開していたが、今年はウィズコロナの観点からオンライン開催となった。

 5月13日の決勝大会は、若年層から人気のインターネットTV「ABEMA」にて生放送。出場店舗は、番組内で調理実演をし、実食の様子をアピール、トマトケチャップを使ったオムライスのおいしさを伝えた。 決勝大会進出までのステップは次の通り。まず、カゴメの取引先飲食店123がエントリー、これは、過去最高の応募だ。選考は昨年12月の「書類選考」からスタート、書類選考を勝ち抜いた34店舗は、今年2月に開催された「エリア大会」に出場、厳選な実食審査会を経て全国9エリアの代表に選出される。その9店舗はその後、3月から4月に実施した「ウェブ投票」で絞り込まれ、「決勝大会」に駒を進めたのは、関信越、北陸、東海エリア代表の3店舗となった。

 決勝大会では各店舗とも、エリアならではの食材をふんだんに使用し、華やかな見た目やおいしさを引き出す調理のコツなど、シェフのこだわりがみえる新しいメニューのオムライスを披露した。その3メニューは、関信越エリア代表店舗から「カフェテラス LION」のトマトケチャップに工夫を凝らしたメニュー「グリルチキンのトマトクリームオムライス」、北陸エリア代表店舗「胡京(こまち)」から加賀のレンコンが目を引くメニュー「まるごと海老のクリームコロッケとアメリケーヌソースオムライス」、東海エリア代表店舗の「とろ~り卵のオムライス さん太」からオムレツをナイフで切ることで完成するメニュー「牛肉ハンバーグぱっかーんオムライス」だ。

 また、昨年12月の書類選考から決勝大会までの期間中には、カゴメの取引先店舗や小売店に向けて、オムライスのメニュー提案を強化。ウェブ上では、エリア大会出場店舗の調理動画を掲載し、取引先、消費者へ「トマトケチャップ」の関心度を高める仕掛けも施している。

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準グランプリの「グリルチキンのトマトクリームオムライス
準グランプリの「まるごと海老のクリームコロッケとアメリケーヌソースオムライス」

 決勝大会の当日は、若年層の視聴率が高い「ABEMA」で放映、MCに「平成ノブシコブシ」の吉村崇氏、レポーターに「ニッチェ」などの人気お笑い芸人を起用、審査員には料理初心者や男性からの支持も高い料理研究家のリュウジ氏とコラボすることで、利用者のすそ野拡大を図った。

グランプリの「牛肉ハンバーグぱっかーんオムライス」

 3メニューのうち勝ち残ったのは、東海エリア代表店舗の「とろ~り卵のオムライス さん太」の「牛肉ハンバーグぱっかーんオムライス」。グランプリのメニューについて審査員らは「とろとろのオムライスでまるで飲めるオムライスだ」と絶賛した。同店は愛知県岡崎市で28年続くオムライス専門店で、その店長は「SNSのフォロワーや店のスタッフに感謝の気持ちを伝えたい。今後はオムライスの価値を高めるための活動をしていく予定です」とコメントし、喜びと意気込みを語った。

ABEMA で放映された決勝大会の様子 「とろ~り卵のオムライス さん太」
「カフェテラスLION」
「胡京」
グランプリ受賞店舗「とろ~り卵のオムライス さん太」のスタッフ

継続的な需要喚起で使用者を拡大

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