人手不足と高齢化の同時進行という長年の課題に加え、昨今の世界情勢やインフレで資材やエネルギーなどのコストが上昇。そこに追い討ちをかけるように、予測不能な気候変動が打撃を与える——。日本の農業は今、複合的な危機に直面している。
農林水産省の統計によると、個人で農業を主な仕事にする基幹的農業従事者は2026年に98万6600人と初めて100万人を割り込んだ。10年の約205万人から、この16年で半分以下に減少している。平均年齢は67.7歳だ。全体の70.2%を65歳以上が占めており、30歳代以下は5%にすぎない。高齢化で離農が進む中、食料生産の安定化に向けては若年層のなり手確保が急務だ。


















