アリナミン製薬が栄養ドリンク剤市場の中でシェアを拡大している。主力のアリナミンシリーズに加え、足元では昨年発売した新商品「アリナミンナイトリカバーi」と「同ナイトリカバーh」(ともに指定医薬部外品)も好調だ。

「ブランド全体を通じて市場以上に伸びている」と語るのは、プロダクト戦略本部 第1マーケティング部アリナミンドリンクグループの太田淳士主席部員。その最大の要因は、ドリンク剤の訴求ポイントを、「体の疲れはもちろんのこと、睡眠の質改善など肉体疲労以外の悩みにも効果を発揮する」として、現代人の多様化する疲れに寄り添うようにしたことだ。

 その延長線上で2021年に発売したのが「アリナミンナイトリカバー」シリーズ。〝寝ている間にからだの回復をサポートしてくれる〟がコンセプトで、抗疲労成分のフルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)と、睡眠に関与するアミノ酸のグリシンが、からだ本来の回復力にともに効果を発揮する。このコンセプトが受け入れられ、発売以降売り上げは好調、新規ユーザーの獲得につなげている。

 ここに昨年投入したのが、目の疲れに着目した「ナイトリカバーi」と、冷えに着目した「ナイトリカバーh」の悩み特化型だ。生活者の疲れの多様化に注目する中で、とくに悩みの多い「目の疲れ」と「冷え」に焦点を当てた。「ナイトリカバーi」には目に関する生薬クコシなど八つの有効成分を、「ナイトリカバーh」には冷え改善に関与する3種の生薬とビタミンEなど八つの有効成分をそれぞれ配合。こちらも発売以降「ナイトリカバー」とカニバリを起こすことなく、売り上げが好調に推移しているという。

 販売チャネルでは、商品コンセプトや機能をPOPなどで伝えやすいドラッグストアのほか、コンビニ、ECでの拡販に取り組んでいる。

 アリナミンシリーズの新たな柱として期待がかかるパウチの「アリナミンメディカルバランス」(指定医薬部外品)では、機能性と小腹満たしの両方のニーズを訴求しつつ、昨年は人気コンテンツとのコラボレーションなどで、若年層向けの販促を強化してきた。今年は反町隆史を起用した新CMで商品機能を訴えつつ、今年も受験シーズンなどに向けたコミュニケーション強化を継続していく。

「アリナミンメディカルバランス」(ソーダ風味)

 ブランド全体を通じてはSNSでの情報発信に取り組んでいる。ブランド認知の入り口として継続的にコンテンツを打ち出し、ユーザー接点を増やす。店頭訴求とデジタルの併走で、認知から購買までの流れを強化していきたい考えだ。

(冒頭写真 左から「アリナミンナイトリカバー」、「同ナイトリカバーi」、「同ナイトリカバーh」)