日清食品は3月24日、「完全メシ」シリーズから「汁なしカップヌードル」(希望小売価格税別398円)を新発売するとともに、都内でメディア向けの完全メシ大試食会を開催した。
完全メシは日本人の食事摂取基準に設定されたビタミン、ミネラルなど33種類の栄養素とおいしさの完全なバランスを追求したブランド。日清食品の最新テクロノジーを駆使することで、三大栄養素を始めとする各種栄養素をバランスよく整え、さらに栄養素独特の苦みやエグミを抑えることで、普段の食事と変わらないおいしさを実現している。2022年5月の発売から常温、冷凍の2温度帯でSKUを拡大し、今年3月までで累計4000万食を突破。25年度には100億円ブランドへと成長する見込みだ。
今回発売となった「完全メシ 汁なしカップヌードル」は、インスタントラーメンで1位の売り上げを誇る「カップヌードル」の味わいを、湯切りして作る汁なし焼きそばで表現した。麺は3層になっており、中にタンパク質や食物繊維を挟み込むことで、栄養価と麺のもっちり感を同時に実現。ソースは醤油をベースにメンマやペッパー、謎肉(味付け豚ミンチ)の香りでカップヌードルらしさを表現した。具材は謎肉、たまご、エビ、ネギを加えている。

このほか当日は日清食品と木村屋總本店のコラボレーションで実現した「完全メシ あんぱん」(同243円)も試食に登場。22年に一度販売し、今回は改良を加えて再販にこぎつけた。中のつぶあんはやさしい味わいのまま甘みをアップ。生地は原材料の配合バランスを調整することで、しっとり、もっちりとした食感に仕上げた。一般社団法人日本最適化栄養食協会から主要な栄養素がバランスよく適切に調整された「最適化栄養食」としての認証を受けている。大試食会に登壇した木村屋總本店の木村光伯社長は「試作を100回以上繰り返し、両社納得できるものができた」と胸を張った。
今後、完全メシは、外食・中食チェーンや食品メーカーとの協業、社食事業での展開など食シーンを拡大させるとともに、ジャパネットと共同開発したシニア向けの商品展開などでターゲットの拡大にもつなげていく。〝最適化栄養テクノロジー〟の多面展開で、日清食品は「日本を未病対策先進国にしたい」(中村洋一ビヨンド事業部マーケティング部長)考えだ。
(冒頭写真<左から>完全メシ大試食会に登場した日清食品の中村洋一ビヨンド事業部マーケティング部長、フットボールアワーの岩尾望氏・後藤輝基氏、木村屋總本店の木村光伯社長)