主要4カテゴリーが牽引し、オーラルケア市場は拡大

 オーラルケア市場は昨年6月に政府が発表した「国民皆歯科検診」制度の導入検討の報道を受け、生活者の意識変化が起き始めている。すでに歯周病予防への関心、歯科医院受診率の向上に加え、歯周病予防対策の歯間クリーナーの売り上げも伸びている。

 こうした変化に合わせて、サンスターは5月15日、2022年のオーラルケア市場動向と、23年施策を発表した。22年のオーラルケア市場は、前期比101%の4147億円と拡大した。売上構成比の大きい、ハミガキ、ハブラシ、液体、歯間クリーナーの4カテゴリーが引き続き伸長し、全体を牽引している。その中で、サンスター マーケティング統括部オーラルケアマーケティング部GUMグループ・和田知尋コミュニケーションチーム長は、「国を挙げての『国民皆歯科検診』はオーラルケア市場に大きな影響がありますので、歯周病予防のGUM(ガム)としての価値をしっかり打ち出していきたい。また歯周病と全身の関係性についての情報発信を強化していきます」と意気込む。

 ハミガキは、500円以上の高単価の歯周病や知覚過敏の対策商品の構成比が毎年上昇し、平均単価が高まっていることから、前年比101%と伸長している。ただし、19年の同105.5%、20年の103.4%、21年の102.3%に比べて市場の伸びは鈍化傾向にある。サンスターはガムブランドを通して引き続き単価アップを図っていく。ハブラシは購入単価が増えて前年比101.2%で成長しているが、コロナ前の市場金額には達していない。サンスターは引き続き、年末年始を中心に買い替えを促進し、年間での購入本数を増やしていく活動を進めていく構えだ。

「ガム・プラス」が半年で約500万本の売り上げを達成

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