小林製薬は2月4日、2021年12月期の決算会見を行った。同社は22年まで3カ年の中期経営計画「国際ファースト」を掲げているが、新たに「デジタル活用による経営革新・業務革新を進める」ことを追加した。全社員のデジタルリテラシーを高めるために、ITを活用したアイデア、新製品、サービスの創出、業務効率化などを「〝あったらいいな〟開発のDX」として掲げた。

 「国際ファースト」では、米国、中国、英国、その他のアジア各国での事業展開をさらに拡大。特に中国では、防寒用カイロ「暖宝宝」、額用冷却シート「冰宝貼」(熱さまシート)を中心に日用品で支持を集めている。今回、新たにスイッチOTC医薬品として「安美露」(アンメルツ)の承認を取得。同ブランドは認知度が高いことから、22年度売上高2億円、25年までに同約6億円を目指す。中国では、OTC医薬品、ECの強化、新製品の早期導入と育成によって22年の売上高を前年比12%増まで引き上げる。

2022年春は15品目の新製品を投入し初年度売上高31億円を目指す

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから