2022年12月期第2四半期決算を発表
小林製薬は8月4日、2022年12月期第2四半期決算を発表した。その中で一部商品の値上げに踏み切ることを明らかにした。
22年1~6月期の連結決算数値は、売上高が前期比6.3%増の712億円と増収だったが、営業利益は3.6%減の98億円、純利益が2.3%減の77億円と増収減益となった。期初想定よりも原材料費のほか、物流費や光熱費の値上がりで23億円ほどコストアップし、年間で原材料費が23億円増、物流費・光熱費が18億円増となる見通しだ。
記者会見で小林章浩社長は「生産性向上や物流の効率化だけでは原材料の高騰のコストアップを吸収するのは困難、製品を安定供給するためにも吸収しきれない分は既存品の値上げを行い、想定通りの収益確保を目指す」と語った。そこでトイレ洗剤「トイレ洗浄中」を11%、肩こり用内服薬「コリホグス」を6%、10月にそれぞれ値上げし、23年春から他の商品も見極めながら値上げを実施していく予定だ。