小林製薬は1月22日、「2021年春の新製品オンライン説明会」をメディア向けに開催した。例年、取引先に向け、春の新製品内覧会を開催してきたが今回は新型コロナ感染拡大防止のためオンライン説明会のみとなった。
同社は「“あったらいいな”をカタチにする」をスローガンに掲げ、新市場を創造する製品の「開発」に力を入れている。21年春は昨年春より5品多い14品目の新製品を3−5月に投入し、昨年度より17億円多い初年度売上高38億円を目指す。
新製品では、殺菌トータルハミガキ「ゼローラ」、ニキビ・肌荒れを予防しながら肌バリアを整える「オードムーゲ バリアジェル」、癒しをイメージした優しい香りの天然石スティック芳香剤「Sawaday 香る Stick ヒーリングストーン」、長時間のマスク着用のかぶれ・かゆみを改善する「マスキュア」など、コロナ下の悩みに対応した商品展開を拡大する。
新たにESGの取り組みにも力を入れる。「消臭元」シリーズ(お部屋の消臭元、トイレの消臭元)では再生樹脂を使用したエコ容器へ全面リニューアルを図る。ボトルは再生樹脂を100%、外キャップは再生樹脂30%をそれぞれ使用。容器の形状もシンプルなスッキリしたデザインに変更し、エコ容器への変更も分かりやすくパッケージに表示。ターゲットの環境保護意識が強い35歳以上の女性に訴求する。また「液体ブルーレットおくだけ」シリーズは、植物由来の原料を使用したバイオ PETを容器や包装ブリスターを採用する。両商品のシリーズで同社の年間プラスチック使用量の48%を占めていることから、まずはこの二つの商品群で環境負荷が低いプラスチックへ置き換え、社会的課題の解決に向けて取り組みを進めていく方針だ。