「U.F.O.爆盛バーレル」が計画比を上回る売り上げを達成

 日清食品が発売48周年を迎える「日清焼そばU.F.O.」でZ世代の獲得に力を入れている。昨年は、「U.F.O.」最重量となる2玉の麺(180g)で濃厚なソースを味わう「日清焼そばU.F.O. 爆盛バーレル」を西日本限定で発売。Z世代を中心に圧倒的な支持を得て、当初の計画比を上回る売り上げで大きく伸長。その実績を踏まえ、今年3月から全国に展開を広げている。

 日清食品は、時代の変化に合わせて、「U.F.O.」の商品改良やラインアップを広げている。常にターゲットにしてきた若年層を中心に、幅広い層に向けた商品開発に努めてきた。

写真左上から時計回りに「日清焼そばU.F.O.」「同U.F.O.爆盛バーレル」「同U.F.O.ポックンミョン 濃い濃い韓国風甘辛カルボ」「日清焼そばU.F.O. ほりにし監修オリジナルスパイス付き ソース焼そば」

 日清食品の商品づくりの発想起点は、消費者ニーズに沿ったマーケットインだ。日清食品は1976年にマーケティング部を設立し、初代部長には、安藤宏基・現日清食品ホールディングス代表取締役社長・CEOが就任。焼そばを皿で食べる食習慣から着想を得て、従来にはなかった丸い皿型の新たなカップ麺容器開発に取り組み、このカップ麺容器を採用した「日清焼そばU.F.O.」を発売した。

 また「焼そば」の醍醐味はソースである、というこだわりから、「U.F.O.」は、「濃くて旨い香り高いソース」をコンセプトに、食べた時に周りに溢れる濃厚ソースの香りを発売時から一貫して打ち出している。「日清焼そばU.F.O.」ブランドマネージャー渡邉真氏は、「商品名のネーミングの一つの意味は、『U』はうまいソース、『F』は太い麺、『O』は大きいキャベツです。『ぶっ濃い濃厚ソース』に、食べ応えのある麺とシャキシャキキャベツがよく絡みます。このこだわりが消費者の方からの「U.F.O.」の支持につながっていると考えています」と、長年愛されてきた歴史を語る。

 さらに日清食品は、中身やパッケージを常にリニューアルし、消費者の要望を商品に積極的に取り込んでいる。1999年には「ターボ湯切り」の導入や密封アルミキャップ方式採用による気密性の向上などで湯切り時間を約半分に短縮した。ほかにも、ウェーブ麺から日清食品独自のこだわりの麺製法「3層太ストレート麺」に変更するなど、利便性の向上や、中身の改良を重ねている。

若年層の世界観をCMで打ちだし話題に

「U.F.O.」のラインアップでは、より若年層にフォーカスした商品を拡大。10代、20代に向けた「日清焼そばU.F.O.大盛」、さらに昨年には、「日清焼そばU.F.O. 爆盛バーレル」が登場。今年度はZ世代を始め幅広い層が購入している「爆盛バーレル」を軸に販促の強化を図る。若年層に人気のコンテンツとのコラボなど「U.F.O.」の世界観に合わせた販促を打ち出している。アニメクリエーターのそろそろ谷川氏と組んだCMが話題となり、SNSなどでも拡散されている。渡邉ブランドマネージャーは、「より目立つ販促策と若年層とのタッチポイント拡大によって、10代、20代のZ世代に『U.F.O.』をさらに食べていただく機会を増やしたい」と意気込む。

人気のアニメクリエーターのそろそろ谷川氏と組んだCM画像
「U.F.O.」最重量となる2玉の麺(180g)で濃厚なソースを味わう「日清焼そばU.F.O. 爆盛バーレル」

 また、女性層を取り込む商品ラインアップも広げており、縦型の「日清焼そばU.F.O.ペロリ」を提案。さらに若年層女性向けに甘辛いソースにもっちりとした食感の麺が絡む「日清焼そばU.F.O. ポックンミョン 濃い濃い韓国風甘辛カルボ」も発売。ウェーブ麺と、チキンのうまみやコチュジャンの風味で新たな「U.F.O.」を訴求していく。そのほか、年間を通して「日清焼そばU.F.O.濃い濃いたらこ」などのスポット商品も打ちだし、幅広い客層を取り込む狙い。5月には、580万本以上を売り上げた人気アウトドアスパイス「ほりにし」監修によるオリジナルスパイス付きの「日清焼そばU.F.O. ほりにし監修オリジナルスパイス付き ソース焼そば」を発売する。さらに、コンビニのファミリーマートとは、おむすび「U.F.O.ぶっ濃い濃厚そばめし」をコラボ商品として4月に発売。濃厚なソースのそばめしで、20代、30代のユーザーの支持を広げる。

 日清食品は、消費者に寄り添った視点で商品のラインアップを広げ、販促を強化。タッチポイントの拡大、次世代ユーザー獲得といった将来に向けた布石としてZ世代の新たな潮流を積極的に取り込み、「U.F.O.」ブランドのさらなる売り上げ拡大を図る。