ドイツのLIEBHERR(リープヘル)社製の小型冷凍プラグインショーケースを冷凍平台売り場のメインに据える小売業が増えている。LIEBHERRは、低温設備のプロであるレイテックが厳選した、ドイツのモノづくりに裏打ちされた世界最高峰の品質と高耐久を併せ持つ、家庭用と同様の単相100V仕様のプラグイン(工事がいらないコンセントにプラグを差す)タイプ。大型の他社製オープン型冷凍ショーケースに比べ、小型プラグインタイプなので導入費用も大幅に抑えられる。
小型プラグインタイプでは珍しい庫内を明るくする高輝度LED庫内照明を標準装備し、メインの冷凍売り場として商品が目立つ仕様にもなっている。見た目も工業デザインの本場ドイツならではのデザインで流線形の美しい外観だ。CO2排出量を抑える自然冷媒も採用し、フロン排出抑制法に基づく簡易検査も不要だ。
その中でも曲線型の美しい平台のカーブガラスタイプ「EFI」は、7サイズを用意。売り場面積に応じて、7つのサイズを自由に組み合わせて設置することができる。例えば、鹿児島県のSM・ニシムタの店舗では、23台で島什器を組み、店内の中心に冷凍平台売り場として展開している。
営業担当者は、「単体から数十台まで設置可能で、島什器で連結する必要もありません。初めてで設置ノウハウがない企業の方や、配管工事ができないマンションの下の店舗などにも対応。設置工事なしで、冷凍品がすぐに展開できます」と便利な特徴を強調。
実際、大手から中小までドラッグストアやSM、ホームセンターなどで導入が拡大している。足元では某大手の飲食店チェーンが全店で導入し、PBの持ち帰り商品を前面に店頭で打ち出している。 また、平台のフラットガラスタイプ、保管用のストッカータイプ、リーチインタイプ、新商品の冷凍と冷蔵のカウンタートップモデルまで幅広く取り揃えている。フードデリバリー事業者の冷凍品の保管用としても導入が拡大。今年は半年ですでに昨年の同数台規模まで導入が進み、年間では倍の導入実績を上げる見込みだ。