西鉄ストアは4月17日、飲食店事業の「博多やりうどん」で海外進出すると発表した。香港で飲食店を運営するC.L.Group(以下CLグループ)とFC契約を結び、今年7月に香港の尖沙咀(チムサーチョイ)地区の商業施設「The ONE」内に「博多やりうどん香港店」(仮)をオープンする。
博多やりうどんは、西鉄ストアが1967年から手掛けてきた飲食店事業の一つで、福岡県の福岡市や久留米市で計3店舗を展開している。槍に見立てた32cmのごぼう天が最大の特徴だ。香港店では、博多やりうどんや白カレーうどんなどを中心としたうどんメニューのほか、おつまみや酒も提供する「うどん居酒屋」として営業する。
事業モデルは、西鉄ストアがフランチャイザーとしてノウハウや店舗運営の指導を行う。またうどんの麺やスープについては、両社の間に輸出企業のJAPOUSが入り、西鉄ストアから仕入れてCLグループに卸す。香港での出店を皮切りに、今後は中国やマカオ、タイなどのアジア圏での展開を計画している。
博多うどんチェーンをめぐっては、すかいらーくホールディングスが昨年10月に北九州市の資さんうどん(約70店舗)を買収し関東での出店を始めたほか、4月18日には福岡市のうどんチェーン、うちだ屋(42店)を堀江貴文氏が顧問を務める「こむぎの」が買収するなど、注目を集めている。