イオンフィナンシャルサービスは2月4日、ベトナムでファイナンス事業を展開するPost and Telecommunication Finance Company Limited(PTF)の持ち分取得を同3日付で完了し、連結子会社にしたと発表した。取得価格は4兆3000億ベトナムドン(約262億円)となる。

 同社はベトナムでファイナンスライセンスを持つ16の会社の一つ。同社を買収することで、イオンはベトナムにおけるクレジットカード事業に参入できるようになる。

 イオンフィナンシャルサービス(旧イオンクレジット)がベトナムに進出したのは2008年。当時ベトナムではファイナンスライセンスがなかったことから、代わりに小売業のライセンスを取得し、ACSトレーディングベトナム社を設立。日系企業として初めて、パソコンや家電、二輪車などの家庭用耐久消費財の割賦販売(分割払い)事業からスタートした経緯がある。

 イオンフィナンシャルサービスは今後のベトナムでの展開について、「個人向けローンを始めクレジットカードの発行など提供する商品・サービスのラインナップを拡充し、イオングループ一体となってベトナムにおけるイオン生活圏を拡大していく」としている。

(写真は割賦販売の窓口対応を行うACSトレーディングベトナム)