小売業の側面支援を手がけるブルーチップが「SMTS2025」で多彩な提案を披露する。ニーズを捉えた商品の売り込みのほか、基幹事業のポイント・マーケティング事業ではDXを活用した新提案が登場。見逃せないブースの一つとなりそうだ。
まず、ブースの正面で展開する一押し商品が「姫はまぐり」(500gパック)だ。ベトナム産の冷凍はまぐりで、小ぶりのサイズ感と白くきれいな殻が特徴。砂抜き・加熱後、旨みごと冷凍加工しているため、スープやパスタなど様々な料理に便利に使える。また、はまぐりで世界初のASC認証を取得しており、環境配慮型の食品としてもアピール可能。SMの冷凍水産売り場にぴったりな、消費のトレンドを捉えたアイテムとなっている。
同社が打ち出すもう1品が「乾燥野菜」だ。2年前から販売を開始し、SM用に「焼そばをおいしくする具」など3種を展開。水や湯で戻してすぐに使える簡便性が支持され、順調な売れ行きを博しているが、夏からコストコに大容量品「いろんな料理をおいしくする具」を投入したところ、大ヒット。「納品が追い付かないほど」(宮本洋一社長)の盛況という。今回のブースでは、外回りの目立つ場所に調理スペースを設け、姫はまぐり、乾燥野菜の試食を展開。各商品の魅力を存分に訴求する構えだ。
一方、ブース内の空間では、ポイント・マーケティングの新施策を紹介する。目玉の一つがアプリ販促だ。これまでブルーチップではお客がためたポイントに応じて紙クーポンを発券していたが、これを同社のアプリ内に送信する仕組みを構築。またLINEの友だち登録を通じてクーポンを届ける仕組みも整備し、スマホ一つで完結する体系づくりとお客の囲い込みに舵を切る。これをベースに販促の立案や運用・分析までを一気通貫でサポートすることで、今まで以上に事業者とお客に寄り添うサービスに磨きをかける。
今後はさらなるデジタルマーケティングの一手として、小売店頭へのメディア機の設置も企図している。ID-POSデータ分析を手がけるマギー社と組み、同社が展開するサイネージ付きタッチポイント「PAL端末」の導入を促進。店舗の入り口に設置された同機を会員が操作すると、購買データを参照しパーソナライズされたクーポンを発行する。既にドラッグストア約1500店に導入が広がっており、SMTSでデモ機を紹介することでSMへの導入拡大を図る考えだ。
宮本社長は「我々は大手とは一線を画したうまみのあるサービスを中小・ローカル企業様に提供することで、共に成長を果たしたい」と強調。簡便商材から販促DXまでの幅広い提案でSMの営業を強力に後押ししていく構えだ。
出展ゾーン:加工食品
ブース番号:5-311