イオンネクストが手掛けるネット専用スーパー「グリーンビーンズ」が、東京23区全域に配送エリアを拡大した。
12月9日より、足立区・葛飾区・中野区・杉並区の4区で新たに配送を始めた。これにより、グリーンビーンズは東京23区全域の730万世帯以上への配送が可能になる。
グリーンビーンズは、英国ネットスーパー企業「オカド」と連携したネットスーパーサービスだ。商品数は3万点以上、配達時間は朝7時から23時まで一時間刻みで指定できる。コールドチェーンによる品質管理で実現した、葉物野菜や精肉などの1週間の鮮度保証も強みだ。
さらにイオンネクストでは、利便性の提供のみならず環境への配慮にも取り組んでいる。その一つが11月より始まった「ECO配送」(冒頭写真)だ。
同社は最先端のAI技術により、最適なトラックのルートを日々計算して配送しているが、この仕組みを活用。お客が配達時間枠を選択する際に、トラックのアイコンが表示された枠を選択すると、他の近隣配送と組み合わせた効率的な配送ルートを選択することとなり、配送員の走行距離や時間が間接的に短縮されることで、二酸化炭素の排出量削減効果が期待できる。お客はその枠を選択するだけで、環境負荷低減の取り組みに参加できるというわけだ。
イオンネクストは今後、第1の出荷拠点である千葉市の誉田CFC(顧客フルフィルメントセンター)に続き、2026年度には8王子CFC(東京都八王子市)、27年度には久喜宮代CFC(埼玉県宮代町)を稼働予定だ。中でも昨年9月に着工した久喜宮代CFCは、誉田CFCの2倍の供給力を誇る。この3拠点を本格稼働させることで、グリーンビーンズは1都3県の最大約1500万世帯をカバーできるようになる見込みだ。
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特に東京23区はネットスーパーの需要が大きく見込めるエリア。八王子CFCの稼働を前に、25年度は23区の需要掘り起こしに期待がかかる。