ハナマルキは、「液体塩こうじ」の塩分を50%カットした減塩タイプ「減塩 液体塩こうじ」(300ml)を9月1日に発売する。その発売を記念して7月9日、「液体塩こうじ」のアンバサダーにユーチューブ「料理研究家リュウジのバズレシピ」とSNSを含めた総フォロワー数1020万超の料理研究家・リュウジ氏を起用することを発表した。

 冒頭挨拶したハナマルキの平田伸行取締役マーケティング部長は、「昨今の健康志向の高まりを受けて開発された『減塩液体塩こうじ』は従来の『液体塩こうじ』と比べ塩分を50%カット。酵素の力はそのまま、素材のうまみを引き出し、肉や魚を柔らかくするといった特徴がある。減塩であるため他の調味料と合わせやすく味付けのバリエーションも広がる。両商品の投入で商品認知度をさらに高めていく」と力を込めた。国内の売り上げ目標は、「液体塩こうじ」と「減塩 液体塩こうじ」の両商品で前年比二桁増を目指す。海外展開も徐々に広がっていることから、グローバル調味料として取り組みを強化していく。

(写真上左から ハナマルキの平田伸行取締役マーケティング部長、「液体塩こうじ」アンバサダーに就任した 料理研究家・リュウジ氏 )

ハナマルキの平田伸行取締役マーケティング部長は 「液体塩こうじ」と「減塩 液体塩こうじ」の両商品で前年比二桁増を目指す
「液体塩こうじ」の塩分を50%カットした減塩タイプの新商品「減塩 液体塩こうじ」(300ml)
 ハナマルキは2012年に「液体塩こうじ」(製造特許取得)を発売

 ハナマルキは、粒タイプの塩こうじを搾って液体化し、より混ぜやすく、焦げにくくした「液体塩こうじ」を2012年に発売、特許を取得している。簡単便利に時短調理ができることから支持が広がり、基礎調味料として家庭に広く浸透している。実際に23年のハナマルキの塩こうじ事業売り上げは、12年比で約3倍にまで拡大している。 同時にハナマルキでは、健康志向に対応した減塩タイプにも注力してきた。粒タイプの「減塩塩こうじ」の売り上げは、前年比130%まで伸びており、16年には業務用の「やさしい液体塩こうじ」を発売。業務用も学校給食や病院食、加工食品に採用されているほか、繊細な味わいや塩こうじの調理効果について料理のプロからの引き合いが強く、順調に売り上げが伸びている。

 今回ハナマルキは、リュウジ氏が考案した「奇跡の塩こうじ唐揚げ」のバズレシピをユーチューブ動画に7月中旬に公開し、「液体塩こうじシリーズ」の一般消費者の認知をさらに高める狙い。さらに、リュウジ氏考案のその他のレシピもハナマルキのウェブ特設頁に公開予定だ。

 発表会見で唐揚げを作ったリュウジ氏は、「液体タイプは当初知らなかったのですが、粒タイプよりも簡単で非常に調理しやすいことから、ラーメンなど当初予定よりも多い10以上のレシピを作ってしまいました。特に減塩タイプは塩味が弱いことから風味が残りやすく上品で、醤油や味噌など幅広い調味料と一緒に使えます」と商品特徴を力説。ハナマルキは店頭でも認知度の高いリュウジ氏を起用した販促物を広く使っていく予定だ。

発表会見で「奇跡の塩こうじ唐揚げ」を作ったリュウジ氏
以前からリュウジ氏がハナマルキの味噌を使用していたことから、今回のアンバサダーの起用につながった
リュウジ氏考案の「奇跡の塩こうじ唐揚げ」