フマキラーは1874年に薬種商販売業として店を構えてから今年で150周年を迎える。明治維新の真っ只中の時代に起業したフマキラーは、大正時代には殺虫剤事業に進出し、除虫菊から抽出した殺虫剤「強力フマキラー液」を世界に先駆けて販売。それ以降、殺虫剤だけでなく、園芸用品や家庭用品も含めた事業は日本国内から世界約70カ国へと拡大している。
起業時の「薬で人を守る」ことを使命にしてから、150年あまりが経過した今でも「ひとの命、暮らし、環境を守る」を企業理念に商品開発を進めている。
殺虫剤業界トップの伸び率で存在感を高める
1月16日に行われた政策共有会で、大下一明社長は2024年のテーマを「パッション」と発表。「150年前から経営理念として息づいているフマキラーの熱い思いを、商品開発をはじめ、すべての企業活動に余すところなく注ぎ込み、新たな歴史、新たな商品価値の創造に向けて前進していく」と経営ビジョンを語った。
23年の殺虫剤市場は前年比108％の約1308億円と、巣ごもり需要で急拡大した20年を超える高水準で推移した。中でフマキラーの殺虫剤は、同111％と、22年以来の業界トップの伸び率を達成。殺虫剤業界での存在感は増す一方だ。
さらに24年は、企業理念の熱い思いを込めた殺虫剤17SKUを発売し、同社の強みである「新価値創造型商品」の提案に一層力を入れる。
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