「高止まりする電気代をなんとか抑えたい。一方で需要が拡大している冷凍食品売り場はもっと広げたい。そんな食品スーパーさんのお悩みの解決に我々は貢献したい」。そう語るのは、年間3500台の冷凍ショーケースを販売するレイテックだ。

 今回、「SMTS2025」への出展で同社が最も大きく打ち出すのが、プラグイン冷凍ショーケース「LIEBHERR(リープヘル)」シリーズのスーパーマーケットモデル「COVE(コーヴ)」。

 そもそもプラグインとはプラグをコンセントに差すこと。従来のショーケースでは設置時に配管排水工事が必要だったが、こちらはそれが不要で、必要なときに必要な台数だけ置ける多彩な設置方法が魅力だ。

 製造は世界的な工業機械メーカーであるドイツのリープヘル社が担っており、コーヴのキューブ状のフラットなデザインはどんな売り場でもマッチする。

 そして最大の魅力が、現在国内で販売されているショーケースの中でも最も消費電力が低いという、圧倒的な省エネ性能にある。もともと蓋付きが前提で設計されており、かつ中を冷やすための装置は容量に最適なインバーターコンプレッサーなどを採用。さらに環境に優しい自然冷媒も省エネ効果を高めており、国内のオープン型ショーケースと比べて年間消費電力量が約9割も削減できるのだ。レイテックの営業担当責任者は「すでに200台以上導入いただいた食品スーパーさんもある。また雑貨店さんが冷凍食品の扱いを始めるにあたって導入いただいたケースもあり、冷凍食品の裾野の広がりとともに、コーヴの省エネ性能や設置時の利便性などに対するご評価も感じている」と語る。

 SMTSではこのほか、食品スーパーのバックヤードにある冷凍倉庫の温度制御コントローラー「AKO CORE(アコ コア)」を新たに提案する。冷凍機の運転状況を自動で監視し、霜取りの回数を調整することで、消費電力を30%近く改善できるといった代物だ。

冷凍倉庫の温度制御コントローラー 「AKO CORE(アココア)」を新たに提案

 また低温・空調設備の配管工事において、溶接作業無しで銅管を継ぐことができる「火無し銅配管継手」もアピールする。作業現場においても人手不足が深刻化する中、配管工事の作業負荷を軽減することで工事期間の短縮やコスト抑制につなげる。これはスーパーの店舗開発担当者が工事の事業者に「これを使ってくれ」と薦めることもあるという。

 レイテックは低温設備のあらゆる面で、電気代や人手の負荷を減らすための提案を行っていく考えだ。

出展ゾーン:設備・資材ゾーン
ブース番号:4-103