電子レンジ8分間の加熱で鍋一人前が完成

 ヤマキは今秋、レンジ調理に対応した鍋つゆを発売し、新市場の開拓に挑む。

 8月に発売する「楽チン鍋」シリーズでは、ヤマキの人気鍋つゆの「地鶏だし塩鍋つゆ」と「韓福善のキムチ鍋つゆ」をレンジ専用品としてラインアップ。近年、生活者のニーズがより高まる調理時間の〝タイパ〟の高さにこだわり開発した。

 作り方はとても簡単だ。パッケージ内に野菜と肉、水を入れて電子レンジで8分間加熱するだけで簡単に作ることができる。鍋を使用せずに調理できるほか、材料に市販のカット野菜を入れるだけで、包丁やまな板も使わずに済むため洗い物も減らせる。

「楽チン鍋 地鶏だし塩鍋つゆ」(50g)は、軍鶏系地鶏「阿波尾鶏」のだしのうま味が効いたコクのある味で、隠し味に「高知産生姜」を用いることで飽きのこない味わいに仕立てた。一方で「同 韓福善のキムチ鍋つゆ」(同)は、韓国宮中料理の第一人者である韓福善が監修。韓国のコチュジャンを使用し、辛さの中にコクのある本格的な味わいが特徴だ。家庭用事業部担当者は「秋口の暑い時期でも作りやすいレンジ調味料を発売し、新たな鍋つゆ市場を創出したい」と意欲を示す。

「楽チン鍋 地鶏だし塩鍋つゆ」「同 韓福善のキムチ鍋つゆ」(各50g)

 また既存のストレート鍋つゆには、ヤマキ売り上げナンバーワンの「豚しゃぶ野菜鍋つゆ」シリーズに、8月より「はまぐり」(750g)を追加する。味噌汁やラーメン、お吸い物などで人気の貝だしを使った鍋つゆが少ないことを受け商品化したもの。はまぐり、あさり、牡蠣の3種類の貝だしを使用し、上品でおいしい貝のうま味と風味を楽しめる。

 そのほか、ストレート鍋つゆカテゴリーに、えび、あさり、ほたてのうま味が効いたクリーミーなスープが特徴の「シーフード鍋つゆ」(700g)も発売。洋風食材との相性も良く、シメにペンネと牛乳を入れたスープパスタを楽しめる。ヤマキのストレート鍋つゆは、某テレビ番組で麺つゆ部門と寄せ鍋部門でそれぞれ1位を獲得している。今秋冬の追加商品でさらなる売り上げ拡大を図る。

「シーフード鍋つゆ」(700g)、「豚しゃぶ野菜鍋つゆはまぐり」(750g)

健康志向の高まりから減塩の白だしとめんつゆが人気に

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