UAゼンセンは、2024年春季労使交渉の4月末時点での妥結状況を発表した。
公表資料によると、正社員(フルタイム)組合員は640組合、短時間(パートタイム)組合員は266組合、契約社員組合員は78組合が妥結し、合計127万人強の組合員の賃上げが決まった。
正社員組合員の妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は1万5904円(5.33%)、賃金引き上げ分は1万1215円(3.62%)となった。また、約3割の190組合が満額回答(内67組合が満額超)。前年と比較できる629組合の妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は、前年を4442円(1.40%)上回った。
課題とされる300人未満の組合(中小企業)の妥結総合計(同)は1万2957円(4.78%)と大手よりは引き上げ率は低いが、前年比較で3923円(1.35%)増と健闘した。
流通部門の妥結総合計(同)は1万5718円(5.32%)、 賃上げ引き上げ分は1万1224 円(3.62%)となり、産業間格差の是正に成果を上げた。
一方、パートタイムの組合員の妥結総合計(同)は65.6円(6.02%)の引き上げとなっており、9年連続で正社員組合員の引き上げを上回り、雇用形態間格差是正の流れが進んでいる。
<冒頭写真は、3月14日10時時点の妥結状況(場所 UAゼンセン本部)>