「鍋と日本酒」。これからの寒い秋冬に、最も相性が良く、幅広い世帯で食べて飲む機会が多いメニューの一つだ。鍋料理と相性の良い日本酒は、秋冬に消費量の拡大余地が非常に大きい。そこで全国1358の清酒メーカーが加盟する日本酒造組合中央会は、販促物を使った「『鍋&SAKE』フォトコンテスト」を今年11月1日から初開催する。今秋冬に全国の日本酒と鍋関連商品との関連購入を推し進め、バスケット単価が高い鍋料理の単価アップにも貢献していく。

日本酒・鍋売り場起点のフォトコンテストを大募集

 日本酒の従来イメージや購入実態、購入層が大きく変わってきた。同中央会は2023年3月に全国2800人の成人を対象に日本酒に関する調査を実施。結果、50~70代だけでなく、20~40代までの各世代で最も好きな酒類のトップ3に日本酒が入った。特に女性は17年比で購入比率が6%高まるなど日本酒好きの女性も確実に増えている。その中でも日本酒と一緒に食べたい料理として43%の人が挙げたのが「鍋料理」だった。日本の酒情報館の今田周三館長は「鍋といえば日本酒と一緒に想起される方が多いと思います。実際に日本酒はアミノ酸が多く、鍋料理のうまみをさらに引き出す効果があるので相性が良いのです。他の酒類は鍋料理のおいしさを洗い流してしまうので非常にもったいない」と鍋と日本酒の組み合わせが支持される理由を強調する。

「鍋&SAKE」フォトコンテストの販促物

 これらの調査結果を得た同中央会は、「鍋といえば酒」という日本人が好きなこの組み合わせをより強く訴求。スーパーマーケット(SM)を中心に小売店の秋冬季の売り上げ拡大を図るため、「鍋&SAKE」フォトコンテストを初開催する。コンテスト期間は日本酒と鍋の売れ行きが1気に伸びてくる11月1日から12月15日まで。応募締切は12月22日。対象は日本酒を扱うSMなど全国の日本酒販売店となる。

 同コンテストの内容は、販促ツールとして用意したスイングPOPやのぼり、リーフレットを様々に活用し、売り場を目立たせることだ。事務局から販促物を送付。SMがそれを活用して売り場作りを進め、日本酒・鍋つゆ・鍋セットの各売り場をクロスMDで演出。「鍋と一緒に日本酒を楽しみたくなる」ような審査基準をもとに、対象期間中の厳正な審査により5店舗に賞金を進呈する。「年末年始にかけて日本酒は最も売り上げが伸びる時期ですが、その前の11月、12月に、最需要期を迎える鍋と一緒に店頭でクロスMDを訴求。日本酒の消費量だけでなく、鍋関連商品全体の底上げにつなげていく企画となります」と同中央会広報部の近藤直樹氏は説明する。

「鍋&SAKE」フォトコンテスト案内

 さらに販促では日本酒が好きな若年層も含めた幅広い層に訴求するため、ウェブ広告やバナー広告なども実施。11月23日、24日にはシュフーにて広告を展開。より幅広い人の目につくような企画を盛り上げる工夫を仕掛けていく

47都道府県のオリジナル鍋レシピを紹介

 また、このフォトコンテストと併せて同中央会では47都道府県の伝統的な鍋や地元食材を生かした鍋のレシピをホームページで紹介。その土地で愛される鍋には、その土地の水や米を原料に作られた日本酒との相性が非常に良いことから、地元の鍋レシピを一緒に提案する。

 例えば、石川の金沢おでん、高知のカツオのしゃぶしゃぶ、大阪のうどんすき、奈良の飛鳥鍋などの様々な鍋に合わせた日本酒の楽しみ方やおいしさを紹介する。これらのオリジナル鍋レシピの小売店への転載は無料として、各エリアの地酒と鍋の売り上げ拡大に利用してもらう計画だ。「チーズ系やスパイス系の鍋など、鍋の種類は増えていますが、うすにごりの日本酒をはじめ、鍋の味わいに合わせた様々なタイプの日本酒があります」(今田館長)と鍋に合う日本酒の奥行きの広さを強調する。

47都道府県の鍋レシピを紹介
鍋レシピサイト

 日本酒は年末年始・正月などハレの日に飲むことが多かったが、「鍋と日本酒」というイベントでもう一つの大きな売り上げの山を作ることが、日本酒のさらなる需要喚起につながる。そこで同中央会では11月からの「鍋&SAKE」フォトコンテストを起点に日本酒のさらなる消費拡大を推進。小売店、全国の酒蔵、生活者の3者を巻き込み、新たな日本酒の魅力の発見、小売店の売り上げ拡大へと導く新たなフォトコンテストへと踏み出すこととなる。

※「鍋&酒」フォトコンテスト応募先 https://nabe-sake.com

※47都都府県のオリジナル鍋レシピサイト https://www.japansake.or.jp/sake/nabecp/

問い合わせ事務局
鍋&SAKE フォトコンテスト事務局
(ムレコミュニケーションズ内)
info@nabe-sake.com
コンテストサイト
https://nabe-sake.com