ディスカウント(DS)業態の立ち上げ、千葉のせんどうとの資本・業務提携締結など、センセーショナルなニュースが多かった2021年のヤオコー。しかし「食生活提案型スーパーマーケット(SM)」の理念に沿って、商品、価格を地道に磨き込む姿勢に全くぶれはない。「自分で考えられる、能力のある店長が増えてきた」と自信を深める川野澄人社長は今年、強みの個店経営を再強化。お客のライフスタイルに寄り添う提案に一層力を入れると語った(12月17日の記者会見を基に再構成)。

SMの経営環境は先行き厳しい

 2021年は前年に引き続き新型コロナウイルスの影響が強くありました。特に7、8、9月と夏場に感染拡大があり、それに伴う巣ごもり需要も大きかった。今後のコロナ影響は読み切れませんが、ワクチンの接種、薬の開発も進んでいることから、徐々に外出や外食への消費も戻っていくのではないかと見ています。足元では原材料高騰、また為替の円安などでコスト高の状況も出てきており、SM業界の今後は厳しくなるだろうという認識でいます。

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