購買分析を基にデリカの新商品を開発

 「オープン初日の売り上げはヤオコー歴代最高記録だった」。取引先も驚く好調なスタートを切ったのが、昨年10月14日、埼玉県和光市にオープンした新旗艦店・ヤオコー和光丸山台店だ。

 同店が目指すのは、ずばり「ヤング層特化」の店づくり。3km圏内に住む若年の単身世帯、およびヤングファミリーをメインターゲットと位置付け、825坪という大型の売り場に最新のMDを詰め込んだ。その取り組みは具体的にどのようなものか。そして、実際にどれほどの成果を上げているのか。視察とデータ分析から深掘りしていきたい。

 同店は東武東上線、東京メトロ有楽町線・副都心線の和光市駅から約800m離れた住宅街に立地。自社運営の商業施設「the market Place和光」に核店舗として入居している。商圏特性として、一帯は人口・世帯数ともに増加傾向にあり、3km圏の20~40歳代の構成比が44.8%と、埼玉県平均の39.1%を大きく上回る。世帯構成では、単身世帯の割合も41.4%(県平均30.5%)と高く、特に若年の単身者が多い。ヤング取り込みの狙いは、こうした商圏特性を踏まえたものでもある。

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