試飲・試食マニュアルを独自で作成し感染防止
「やってよかった」。全国スーパーマーケット協会事務局全員がそう口を揃える。2月17日から19日までの3日間、「第55回スーパーマーケット・トレードショー(SMTS)2021」を千葉市の幕張メッセで開催。新型コロナ感染者を出すこともなく、出展者、来場者双方から感謝の言葉を受け、さらにはSMTSの成功を見て、後に続く事業者、団体も出てくる先駆者的役割も果たした。今年1月7日に緊急事態宣言が再発令され、延長に次ぐ延長の最中での開催。筆舌に尽くし難い苦難を乗り越えての成果が、「やってよかった」の一言に凝縮されている。
感染者を出さない。そのための対策は、昨年6月、横山清協会長(アークス社長)兼SMTS実行委員長をリーダーとする実行委員会から展示会実施の了承を得た段階から、精力的な研究が進められた。感染対策をより具体的なものにする上で参考にしたのは、イベントなどの規制が比較的緩かった関西での事例視察。昨年夏に大阪で開催された展示会は、SMTSの食品中心の展示会と類似性があり、参考になったという。受付では来場者間の距離はどう取っているか、受付の検温体制はどうか、館内の通路幅はどうか、入場者の館内の案内はどうか、消毒液の配置はどうか等々。すべての感染対策を洗い出し、プラスアルファで、全国スーパーマーケット協会事務局としてできることも洗い出していった。