主要な化粧品・トイレタリー関連企業の中間期までの決算がほぼ出揃った。新型コロナウイルスの甚大な影響が予想されたとはいえ、化粧品最大手の資生堂の決算は衝撃的だった。2020年1〜6月期の売上高は4178億円(前年同期比26%減)、営業損失34億円(前期は690億円の営業黒字)、最終赤字214億円(同525億円の黒字)は、想定外の数字。外出自粛やマスク着用で国内外の化粧品販売が激減、通期の予想営業損益もトントンで「現状は世界経済の本格回復が23年まで遅れる最悪のシナリオに近づきつつある」と魚谷雅彦社長も厳しい表情を見せる。

 一方、トイレタリー首位の花王の同期は売上高6672億円(同7.5%減)、営業利益は745億円(同13.8%減)。通期でも売上高1兆4300億円(4.8%減)、営業利益1900億円(10.3%減)と減収減益ながら、31期連続増配を予想する。

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