スキンビューティーに注力し高収益体制を確立
資生堂は2月9日、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」を発表した。それに先立ち、2月3日には日用品事業を欧州系大手投資ファンドのCVC・キャピタル・パートナーズへの譲渡を明らかにしている。新会社を立ち上げ、資生堂が35%を出資株主として売却した日用品の新事業に参画。CVC社と協力してさらなる発展を促す。その一方で同社では「プレミアム」、「プレステージ」と位置付ける化粧品に「選択と集中」し、さらなるグローバルでの成長を目指す「プレステージファースト戦略」を掲げた。2015年以来売り上げ全体の7割以上を占める中高価格帯の化粧品事業に優先順位を置くこの戦略で、より大きく化粧品事業を成長させていく方針だ。
こうした戦略の中で、資生堂が策定した23年までの中期計画「WIN 2023 Shiseido United Transformation」では、スキンケア中心の高収益体制を確立。「スキンビューティーカンパニー」として、23年には売上高1兆円程度、営業利益率15%以上を目指す。