コンプライアンスの意識の低さに唖然とする不祥事が発覚した。日本惣菜協会の前専務理事であった藤木吉紀氏が協会費の横領により、辞任していたのだ。

 すべてが明るみになったのは昨年10月。協会長の指示で協会側が業者との取引関係をすべて見直していたところ、藤木氏しか面識のない取引業者が見つかった。調査の結果、実績のない業務委託契約だったため、藤木氏に確認したところ、横領を「一部認めた」(日本惣菜協会)という。協会側によると、藤木氏と業者とのつながりは7年の長期にわたっており、金額は1億数千万円にも及ぶ。藤木氏は10月の理事会で専務理事を辞任、弁済することで話が決着した。が、その後「全く弁済が行われることがなかった」(協会)ことから、協会側はやむなく裁判所に提訴。今秋より民事裁判が始まる見通しだ。

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