リテールAI研究会の立ち上げ企業であり、国内小売業の中でも特にAI活用やスマートストアといったDXの取り組みに熱心なのがトライアルホールディングスだ。同社グループのRetail AIは6月10日、既存モデルを強化した新たな「スマートショッピングカート」を発表した。AIを活用したレコメンド機能などを搭載し、顧客体験を向上させたのが特徴。コロナで非接触の需要が高まる中、リアル店舗における買い物のあり方もDXで様変わりしそうだ。

 Retail AIの既存のスマートカートは、トライアルのほかリテールパートナーズの丸久2店にも導入されており、現在38店で3640台が稼働している。この既存カートは、通常のショッピングカートにタブレットなどの端末を後付けして作られていた。これに対し、新カートは高さや形状を含めて最初からスマートカートとして一体で設計、タブレットやスキャナーの使い勝手が大きく向上した。画面UIも表示を大きくするなど見やすさがアップ。野菜や果物などバーコードのない商品の登録にも対応したほか、スキャンされていない商品を自動検知するアラームも搭載した。

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