流通業界のDXを急進させる起爆剤となるか。メーカー、卸、小売り企業が参画し、分科会や実証実験を通して流通業界のAI活用を推進するリテールAI研究会は6月10日、小売りDXの最新動向をテーマとしたセミナーを開催した。中でも注目は、同会が中心となって進める「業界共通商品マスタプロジェクト」だ。

 同プロジェクトは、これまで各企業がそれぞれ管理していた商品マスタをオープンソース下で統合し、共同利用・管理しようという試みだ。リテールAI研究会は今年7月に正会員を対象とした分科会を設置し、このマスタのクローズドテストを開始すると発表。さらに秋以降にはベータ版の公開に踏み切るとした。同会の今村修一郎テクニカルアドバイザーは、「来年1月の段階で商品データ数100万SKU、参加ユーザー数千社を目標に掲げている。これに向かって本気で取り組んでいく」と意気込みを語った。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから