時間を区切って数を追うことはしない

「デイカス社長の方針は数より質を重視せよということ」。そう語るのは、日米以外のセブンイレブン事業を統括するセブンイレブン・インターナショナル(7IN)の阿部真治会長(冒頭写真)だ。

 井阪隆一前社長からスティーブン・ヘイズ・デイカス新社長へとセブン&アイ・ホールディングスのトップが変わり、グローバル戦略にも変化が表れている。前社長時代に打ち立てられた、2030年までに30カ国・地域に進出し、世界10万店を目指すという大目標は、「30カ国10万店の旗を降ろしているわけではない」(阿部会長)としつつも、むしろ重要視しているのは区切られた時間の中で数を求めるよりも、一カ国一カ国の投資に対してどれだけリターンが得られるかどうか。指標で注視しているのはROIC(投下資本利益率)だ。

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