5月31日を皮切りに備蓄米の販売が始まった。イオンは6月1日に東京都、2日に千葉県、愛知県、大阪府の計4店舗で先行販売を始めた。

 千葉市のイオンスタイル幕張新都心では2日、22年産の備蓄米5kg1980円(税込2138円)を2700袋用意。朝8時の開店から、列を作っていた多くのお客が店頭でイオンの従業員から米を受け取った。

 イオンリテールの古澤康之社長(写真)は「米は、特に関東、名古屋、西のエリアで品薄の状況。特に子育て世代のお客様から『お米が高くて困る』『安く頑張ってほしい』というお声をたくさん頂戴している。何より安定供給をしっかりすることで今の状況が落ち着きを取り戻していくことに全力を尽くしていきたい」と語った。

イオンスタイル幕張新都心に用意された備蓄米
多くのお客が備蓄米を受け取っていた

 1日に先行販売した東京都のイオンスタイル品川シーサイドでは、用意した6200袋のうち5800袋を販売した。イオングループは備蓄米約2トンの調達を決めている。先行販売以外の店舗では、6月初旬から順次販売を開始する予定だ。

 大手小売りでは、イトーヨーカ堂が同じく22年産備蓄米5kg2000円(税込み2160円)を、5月31日のイトーヨーカドー大森店(東京都)を皮切りに、6月1日以降、順次、中京・関西以外のヨーカドー・ヨークで販売を始める。中京・関西においても流通体制が整備され次第、販売する。

 ドン・キホーテなどを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスでは、備蓄米5kg1980円(税込み2139円)をアプリ会員限定で、6月1日のMEGAドン・キホーテ大森山王店(東京都)を皮切りに、順次販売店舗を広げる。また6月6日までに備蓄米を購入した先着1万人に139ポイントを付与する。