アダストリアの主力ブランド「グローバルワーク」は3月下旬、初となるグローバル旗艦店を東京・銀座のマロニエゲート銀座3にオープンした。同店の真向かいにはユニクロ、近隣には無印良品やH&Mなど競合アパレルSPAが勢揃い。世界中の訪日客が集うこの一等地でグローバルワークは、海外本格進出の橋頭堡構築に挑む。 

インバウンド比率50%を目指す

 銀座店のオープンからまだ2週間ほどの日曜日の昼下がり。お店を訪れると、そこには買い物を楽しむ欧米人の姿が。両手いっぱいに抱えるのはまぐろやいくらなど様々な寿司のイラストが描かれたTシャツだ。これはグローバルワークがインバウンド客向けに用意した〝スーベニール(お土産用)〟Tシャツ。ちなみにTシャツの陳列場所には〝JAPANESE FOOD〟のパネルや提灯も吊るされており、お客に日本土産を楽しくわかりやすくアピールしている。 

 銀座店はグローバルワークで初となる「グローバル旗艦店」との位置付けだ。出店の背景にあるのが海外戦略の強化。成長のステージを国内から海外へと広げるべく、現在香港、台湾合わせて約20店舗の店舗網を今後アセアンを中心に広げていく方針。これにより、海外売上高を2030年2月期までに現状の4倍となる100億円に引き上げ、国内海外合わせて売上高1000億円を目指す。

3月27日オープンのグローバル旗艦店「GROBAL WORK GINZA」

1階フロア全体の様子

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