前編ではメガネスーパーが厳しい決算状況の中で、EC、店舗共に変わっていく姿をお伝えしたが、後編は本社商品、物流、そして星﨑尚彦社長の想いを通して、同社のオムニチャネル化の実態をお伝えする。

自分が腑に落ちていないことは誰にも伝わらない

 コンタクトの定期便は2014年の開始からしばらくは伸びなかったが、今はコンタクト事業を支える施策となっている。「定期便のご案内と受付をきちんとやっている店から伸びてきた」と三田紘之コンタクト事業本部兼補聴器事業本部ジェネラルマネジャーは話す。自身も14年まではコンタクト販売では社内上位のららぽーと豊洲店(東京都江東区)にいて、「LINE@500円クーポン」の効果を実感していた。「それまではリピート顧客という考え方がありませんでした。特にコンタクトは顧客が利便性を求めている。店頭で注文を受けて受け取りのために再来店いただいたり、もしくは店頭で注文を受けてから自宅に送ったりするのは顧客から見たら大きなマイナスだったことに気が付いた。当時の上司がECや新しい取り組みへの理解があり、積極的に取り組めたのも大きかった」(同氏)という。

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