マツキヨやスギが専用売り場を新設

 照明を落とした6坪ほどの部屋に、ずらりと並んだ男性用化粧品。「ウーノ」や「ギャツビー」などのおなじみのブランドに加え、「プラウドメン」、「資生堂メン」、「アスタリフトメン」、「デニス」など、ドラッグストアでは見かけない高級化粧品も多い。マツモトキヨシ池袋パート2店、地下1階の「メンズガレージ」は、従来の男性用化粧品売り場の枠を破ったと言える。ドラッグストアの男性用化粧品売り場と言えば、棚3本ほどに手頃な汎用品を並べたものが一般的。だが、ここでは、洗顔料1800円、化粧水3500円など、汎用品の数倍もの価格が付いた商品を多数取り揃えている。


 マツキヨがこの売り場を開設したのは、高級ヘアワックスの販売がきっかけだ。岡澤隆弘・取締役ファーマシー事業部長は、「これまで男性のヘアワックスは、500円程度の品揃えが中心で、母親や奥さんが代理購買するのが一般的だった。しかし、価格が従来品の3倍程度の商品を取り扱い始めたところ、20代から30代の男性が自分用に購買するケースが増え、若年層の取り込みにつながった」と明かす。もともと池袋パート2店は若者を中心にメイクやファッションに関心の高い層の利用が多かったこともあり、昨年11月、改装に合わせて本格的な男性化粧品売り場を設置。白い壁と黒枠のガラスで他の売り場と切り離し、照明を落とした静かな空間でじっくり商品を選べる環境を整えた。

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