メーカーの早めの情報開示で個店ごとの販売計画を策定

 スギ薬局が、ライオン、PALTACとともに始めた活動が成果を生み、経済産業省の「サプライチェーンイノベーション大賞2021」で大賞を受賞した。製配販が連携し、商品の販売情報を共有化、販促等を共同化することで、チャンスロスや返品を削減し、売り上げ・利益の最大化を図るというもの。

 取り組みのきっかけは、杉浦克典社長の問題意識だ。社長室製・配・販連携推進課の小栗正寛氏によれば、「日本の流通業界では、情報の共有や販売上の取り組みの共同化の不足による無駄が全売り上げの2~3%を占めると言われている。メーカー、卸と一緒にこの無駄をなくすことで、競争力を高めたいという社長の強い思いがあった」という。そこで、昨年3月、社長直轄の組織として製配販連携を推進する専門部署を設立、ライオンやPALTACに呼びかけ、取り組みを開始した。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから