日本マクドナルドホールディングス(HD)の業績がいよいよ曲がり角を迎えそうだ。2024年12月期(売上高4054億円、営業利益480億円、純利益319億円)は売上高を除き過去最高。だが、25年12月期(売上高4125億円、営業利益495億円)は前期比でそれぞれ1.7%、3.1%の伸びにとどまる見込みだ。

 3月25日付けで新社長に就任するトーマス・コウ氏(現取締役)は27年12月期までの3年間で3000店弱ある店舗のうち、1000店舗を大型化するなど改装、約1300店に導入済みのタッチパネル式の注文端末もほぼすべての店に導入するなどDX強化方針も打ち出す。だが日色保社長のもとで22年~24年春までに5回の値上げを敢行、「安すぎる価格」の是正の果実をとりつくし、最近は「消費者の値上げ疲れ」に対応できていない。昨年12月にはついに既存店の客数、客単価ともマイナスに転じた。高価格帯の商品開発が遅れる一方、「夜マックの期間限定値引き」などによる集客効果に頼る局面が増えており、「今後数年は停滞期に入る懸念がある」(外食アナリスト)との指摘もある。

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