「過剰なデフレ対応、さようなら。ノウハウを生かして、あとは海外で稼ぐ」――。好調な外食大手の海外シフトが顕著だ。イタリアンレストラン大手のサイゼリヤが発表した2024年8月期の計画は売上高が2110億円(前期比15.1%増)、純利益82億円(同59.1%増)。純利益は14年ぶりに過去最高となる見通しだ。

 同社は7月に粉チーズ「グランモラビア」の無料かけ放題サービスを終了、税込み100円とするなど典型的な「デフレ型サービス」を廃止。この結果、国内事業は今期4年ぶりに営業黒字(20億円)を見込む。ただし国内のメニュー価格はほとんど値上げしておらず、客数増で稼ぐ方針だ。

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