ローソン銀行が、食品スーパーや商業施設などローソン店舗以外の場所へATMの設置を進めている。

 9月29日に松源が運営するスーパー「マツゲン吹田インター青葉丘店」(大阪府吹田市)にATM新型機1台を設置した。2026年3月末までにマツゲン店舗に合計18台の設置を行う見通し。

 また10月3日には、三菱地所プロパティマネジメントと合意し、三菱地所グループが展開する大型商業施設「MARK IS 静岡」(静岡市葵区)にもATM新型機1台を設置した。 

 ローソン銀行は、全国のローソン店舗を中心に全国で1万3900台超のATMを展開しているが、利用者のニーズに対応する施策の一環として、うち292台を外部の施設に設置している(25年6月末時点)。特にスーパーや商業施設への展開を強めており、ライフやベルク、フーコット、平和堂、サンエー、リオン・ドールなど広範なエリアへと設置拡大している。直近7月にもそごう大宮店に1台、西友の店舗に11台設置したほか、8月にはユニバースの店舗に2台設置した。

 併せて、ATM新型機の導入を24年から進めている。新型機は銀行や信用金庫などを含むほぼすべての金融機関のカードでの現金の入出金取引などに加え、海外で発行されたカードでの引き出し、QRコード決済アプリや交通系電子マネーなどへの現金でのチャージが利用できる。様々な立場の利用客を想定し、ユニバーサルデザインを採用し、操作レイアウトや筐体の形状などにも工夫を図っている。

 ローソン銀行は今後もATMの機能やサービスの拡充を図り、顧客ニーズを踏まえた設置拡大を進め、利便性向上に取り組むとしている。