「日本一のナポリタン」と聞いたら、ぐっとこない日本人はまずいないだろう。そんな国民食とも言えるナポリタンの日本代表を決める大会「カゴメナポリタンスタジアム®2025」をカゴメが開催した。
カゴメはトマトケチャップに合う洋食メニューの王道「オムライス」と「ナポリタン」について、日本一を決める大会を2013年より隔年で開催している。

4回目となる今回のナポリタンスタジアムでは、これまでと趣向を変え、「王道ナポリタンリーグ」と「個性派ナポリタンリーグ」の二リーグ制を採用。王道ナポリタンリーグに応募できるのは、まさに定番のナポリタン。条件はカゴメのトマトケチャップとパスタ麺を使用し、仕上がりの色合いでケチャップがわかるもの。一方の個性派ナポリタンリーグは、カゴメのトマトケチャップを使用することは共通するが、麺はパスタ麺でもパスタ以外の麺でも構わない。色合いは自由、ほかの炭水化物との組み合わせも自由といった、個性が際立つナポリタンが応募できるようにした。
もう一つ、今回はエントリーから決勝戦の投票に至るまで、すべてをWEBのみで実施。エントリーも、飲食店がメニュー画像とアピールポイントをWEBから応募する仕様にしたところ、史上最多となる469の応募があった。その中からトマトケチャップ好きの一般生活者1万人が「これを食べたい!」と思うメニューに投票。全国を九つに分けたエリア大会で選ばれた2リーグ9メニューずつが決勝戦へと進み、決勝では調理動画も公開、WEB投票やSNSからの投票で最終的に日本代表を選出した。
奇しくも日本一はともに北関東の一皿。王道ナポリタンに選ばれたのは、群馬県「スパゲッ亭加良」の「鉄板焼ナポリタン」だ。熱々の鉄板の上に、こだわりのしっかりした麺と緑色が映えるピーマン、これにケチャップなどが合わさることで、ケチャップの甘い香りが食欲をそそる王道ナポリタンに仕上げた。
個性派ナポリタンには、栃木県「カフェテラスLION」の「エビとイカのぷりっチリナポリタン」が選出された。モチモチ麺と、ぷりぷりのエビとイカの食感に、チリソースの旨味と少しからみのある餡の一体感が楽しめる一品だ。

7月1日の授賞式当日には、カゴメファンサイト「&KAGOME」の一般生活者を招き、受賞者2人がそれぞれのナポリタンを振る舞った。
スパゲッ亭加良の加藤良夫さん(冒頭写真左)が「ナポリタンは日本発祥の食べ物なので、自分はパスタでなくスパゲティと呼んでいる。なじみのあるナポリタンだからこそ、いつの時代でもみんなが好き、自分も好きなんだろう」とナポリタン愛を語れば、カフェテラスLIONの入江浩史さん(冒頭写真右)は、「2年前のオムライススタジアムでは準優勝と悔しい思いをしたので、今回リベンジができてよかった。ナポリタンは日本生まれのもの。実はエビチリも本場中国ではケチャップを入れないが日本では入れる。日本人向けに進化したナポリタンとエビチリをかけ合わせたら面白いのではないかと考えた」と開発に至った背景を明かした。


量販店のナポリタンの活性化のお手伝いをしたい
カゴメの山口聡社長(冒頭写真中央)は、授賞式の挨拶で、「ナポリタンの奥深さと多様性が改めて注目される機会となった。どれも個性的で魅力的。ナポリタンは料理という枠を超えた存在であり、地域を元気にし、世代を超えて愛される食の架け橋。その可能性を信じて食文化の発展に貢献したい」と意欲を語った。
またこの企画を量販店向けに今後どう生かしていくかについては、「惣菜コーナーの定番メニューであるナポリタンの活性化のお手伝いをしたい」として、外食店とのコラボレーションなども含めた営業提案につなげていく考えだ。
以下は決勝戦に残ったエリア別の選抜メニュー。

















